「私のイライラ」カテゴリーに入れるほどの”事件”ではないのだが……近所の中華屋さんに入ったときのこと。斜め前のテーブルについていた女性のラーメンの食べ方がすごく気になった。箸ですくった少量の麺を左手に持ったレンゲの中にいったん落とし込み少し待ってからおもむろに口元へ運ぶ。その繰り返しで、最後まで食べきってしまったのだ。なぜ、そんな手間のかかる食べ方をするのだろうと不思議に思う私は彼女の様子をこっそり観察するのをやめられなかった。ひとつ考えられるのは、壊滅的に猫舌だからという説明。これだけの段取りを踏めば、熱々のラーメンは温いを通り越してすっかり冷め切ってしまうに違いない。口中のやけどなど何のその、熱いものは熱いうちに食べたいと考える超せっかちな私に言わせてもらえば、もったいない話だなあということ。もちろん...ラーメンの食べ方